#Facility工場設備設計
高精度なラジエーターキャップ開弁圧力調整機能確認装置

「エアシリンダーによる自動密封と簡単なタッチパネル操作で、ラジエーターキャップの開弁圧力調整機能を確実に検査する装置です。」
・ラジエーターに圧力調整が必要な理由
ラジエーターは冷却システムの重要な構成要素であり、エンジンが発する熱を冷却液で吸収・循環させることでエンジンを適正温度に保ちます。この過程で、以下の理由から圧力調整が必要です。
1. 冷却液の沸点を上昇させる:
圧力を高めることで冷却液の沸点が上がり、高温状態でも冷却液が蒸発しにくくなります。これにより、エンジンの冷却性能が向上します。
2. システムの保護:
圧力が過剰に上昇すると、ホースやシール部分が損傷する可能性があります。ラジエーターキャップの開弁機能によって余分な圧力を逃がし、冷却システム全体を保護します。
・自動密封機構
本装置は、ラジエーターキャップの気密性を確保するため、エアシリンダーによる自動密封を採用しています。これにより、手動での密封作業が不要となり、効率的で安定した検査を実現します。
・簡単な操作設定
タッチパネルを使用して検査条件を簡単に設定可能。圧力や流量などの条件を数値で入力し、検査結果を即座に確認できます。
例:圧力設定: 30 ± 10 kPa 流量設定:10 cc/min
・高精度検査
圧力と流量の制御には高精度なセンサーを採用。開弁圧力の正確な確認が可能で、製品の品質を保証します。
・安全設計
検査中の圧力や流量異常を検知する機能を備え、作業者の安全を確保。また、異常検知時には装置が自動停止する設計です。
主な特長
ラジエーターキャップの開弁圧力確認を高精度で実施
エアシリンダーによる自動密封で安定した検査
圧力・流量制御の高精度センサー採用
冷却システムの信頼性を支える検査装置
安全性を考慮した設計